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2月 半醉分

1:令和6年といち俳句会選句欄:

2024/02/18 (Sun) 19:59:50

半醉選2月分

令和6年2月といち俳句会選句一覧表・半酔分

1 落椿くるりと回り流れ行き 半酔選
半醉:椿三十郎を思い出しました。

2 引鳥と見知らぬ人に教へられ       半醉選
半醉:こんな手もありかと感心した。何度もやられ
ると引きますけどね。

3 藪椿十九半ばで恋をして
半醉:季語が、どうも響きが悪いなーと・・・思いました。
  狙いが違うのかも知れませんがね。

4 咲き満ちて落ちて華やぐ寒椿
半醉:5番と同じ狙いですが、一寸語り過ぎの感じです。

5 落ち椿また満開の池の面/おも/ 

6 雨中にもひかりのごとく落椿
半醉:ひかりですか・・人それぞれの感覚ですが。

7 鳥帰る農夫は鍬の手をとめて       【半醉選】
半醉:古い名画を見るようです。鍬を杖に汗を拭き
  つゝ空を見上げる農夫の姿が浮かび上がって来ます。

8 落椿かすかに風を震はせて
半醉:ぼてっと落ちて来ますけどね。

9 極寒の湖(うみ)が故郷か鳥帰る 
半醉:故郷かが引っ掛かりますね。彼らにとっては
  そこが、繁殖地らしいですからね。

10 鳥帰る殉教の島下に見て         半醉選
半醉:バランスの良い句です。少しマンネリが気に
なります。

11 古里の人や野や山鳥帰る
12 藪椿ぽとりと人の気配して       【半酔選】
半醉:敢えて落ち椿にしなかった感覚を買います。

13 蝋梅の日射しの中に透けてゐし      半酔選
半醉:あの蠟のような透け具合が、心を温めてくれます。

14 校庭の自転車置場八重椿         半酔選
半醉:季語と述部の関係が希薄で何でも良い感じです。

15 大空やゴマ撒き散らし鳥帰る       半酔選
 半醉:中七が面白い発見ですが、もうちょいと
   と言う感じです。
16 藪椿留鳥達は入り
 半醉:漢字表記が、受け付けられなかったのでは
   俳句は、やまとことばの詩ですからね。塒も
   すっとは読めない漢字ですからね。

17 出勤の胸のもみじ手息白く        半酔選
 半醉:もみじ手がどうか言う問題です。「もみじの
ような手」と言う成語がありますが、ここで
使うのには、少し違和感があります。
18 教会の塔の尖りや鳥帰る        【半醉選】
半醉:尖塔に目を付けた勝利です。
19 晴れ渡る淡海の空や鳥帰る      【半醉選】
半醉:堂々たる叙事の句です。スケールの大き
さを感じます。
20 仏飯の湯気のかすかや余寒なほ      半酔選
半醉:仏飯のかすかな湯気に目を付けた勝利です。
21 名も知らぬ小鳥は帰る寒椿
半醉:鳥帰る、寒椿、季語を二つ重ねたような句です。
  解釈が難しい句ですね。
22 山眠る滾る思ひを秘めながら
半醉:滾る/たぎる/思ひですか、季語との響きが
どうかという事です。

23 冬の朝窓辺の光でトーストを
半醉:窓辺の光でトーストを焼くんですか?面白い
  展開ですが、これでは感じられません、

24 鳥帰る彼方の空に人を待つ
半醉:季語の本意と述部がどう響くのが不明です。

25 病む友の回復祈る梅の花
半醉:梅の花と言う季語と述部の響き合いが分かり
ませんでした。               【

26 寒明や木桶の匂ふ里の湯屋        【半醉選】
半醉:檜の湯屋の朝ぶろの雰囲気がストレートに
  伝わって来ます。桶の匂いがそれを象徴して
  可視化されています。
27,日の温み放ちて夜のふとんかな
半醉:季語がはっきりしないのですかね。


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